スジエビ (テナガエビ科)

体長3~4cm

千:D 一般保護生物

現在手賀沼で一番多く生息しているエビの仲間
になります。 手賀沼の水質が悪化していた時期
には、少なかったようです。
見分けるポイントは、額角上縁 ( 眉間の角 )
には3~7本のとげがあり、 胸部に逆ハの字
の模様があります。


拡大図 額角上縁 ( 眉間の角 ) には5本のとげ


上から見たときの形態


5月下旬、手賀沼で浮上したばかりのスジエビ

スジエビの食レポ
素揚げ、天ぷらが美味しい。
臭みが無く、香ばしさ抜群。
小ぶりになものが多く取れたら、かき揚げも
美味しい。

左:スジエビのかき揚げ 右:ツチフキの天ぷら

個人の感想です。

 テナガエビ (テナガエビ科)

体長8~9cm

千:D 一般保護生物

梅雨の時期になると産卵のため岸辺に移動して
きますが、通常は水深の深い場所に暮らします。
スジエビとの見分けのポイントはこの長いはさ
みの他に、 体色は成体では 透明色のある暗
褐色で、 額角上縁には10~14本のとげが
あり、 胸部にm字模様があります。


手賀沼で採取した個体
写真提供:百瀬 喬氏


拡大図 額角上縁に12本のとげ
写真提供:百瀬 喬氏


手賀沼で採取した個体 とげの本数に違いがある個体
写真提供:半沢 裕子氏


拡大図 額角上縁に9本のとげ
写真提供:半沢 裕子氏

テナガエビの食レポ
素揚げ、天ぷらが美味しい。
スジエビより大型になるので、食べ応えがあ
る。

個人の感想です。

 ヌカエビ (ヌマエビ科)

体長2~3cm

千:C 要保護生物

他のエビ類に比較して体が小さく、昭和20年代
まで水草類に付着するような形でたくさん手賀
沼に生息していて、その後、水の汚れ、ガシャ
モクなどの水草の消滅などの変化と共に、ヌカ
エビは手賀沼から姿を消してしまいました。

我孫子市手賀沼課
「手賀沼に暮らす生き物」より抜粋


我孫子市手賀沼課
「手賀沼に暮らす生き物」より抜粋

 シナヌマエビ (ヌマエビ科)

体長2~3cm  国外移入種

ヌマエビ科

釣り人のエサとして手賀沼に入ってきたエビで、
平成23年頃から手賀沼周辺水路で見かけるよ
うになり、 現在水路では多く見られるように
なりました。


写真提供:萩原 富司氏


写真提供:萩原 富司氏

 アメリカザリガニ (アメリカザリガニ科)

体長8~11cm    国外移入種

国:緊急対策外来種

アメリカザリガニ科

近年、手賀沼では少ないようですが、 水田周辺
の水路や河川には数多く生息していて、 稲作や
水草への悪影響が大変心配され、水域の生息環
境破壊が指摘されています。
メスが子を守るために繁殖力が大変強く繁殖期
は通年です。水生生物ですが、 エラが濡れて
いれば、 陸上を数キロ移動できます。 オス、
メスの見分けるポイントは、 オスはメスより
ハサミが大きく、 腹部の付けに逆さ向きの突
起があります。

生態系被害防止外来種リストについて


左から ♂ ♀ 幼体


♂ ♂ 写真提供:百瀬 喬氏


仔をおなかに抱えた♀


上 ♂  下 ♀


こちらを威嚇する ♂


特大サイズのザリガニ♀
オスに比べると鋏が小さい、頭が大きい。

アメリカザリガニの食レポ
ヨーロッパでは、淡水ザリガニは、高級
食材として扱われている。
アメリカザリガニも美味。
海洋で取れるロブスターと尾の肉質は似
るので、調理法は揚げる、蒸す、焼く、
どれも可能。
1匹あたりの食べられる量は少ない。
寄生虫の心配があるので、よく火を通し
て食する方がいい。
アメリカの原産地のミシシッピ川下流域
(ルイジアナ州)では塩茹でがポピュラー
な食べ方.約15分よく茹でて食べる。

個人の感想です。

 モクズガニ (モクズガニ科)

甲幅4~5cm

千:D 一般保護生物

ハサミの毛が藻屑のように見え、モクズガニや
モクゾウガニとも呼ばれています。産卵は海に
下り行われるため、ウナギなどと同様に川 (
湖沼 ) と海との移動が難しくなると、繁殖に
悪影響を与えます。
手賀沼では昭和30年代後半までは生息数が多い
状態でしたが、現在は少なくなっています。

我孫子市手賀沼課
「手賀沼に暮らす生き物」より抜粋


写真提供:長妻 輝夫氏


写真提供:長妻 輝夫氏


写真提供:長妻 輝夫氏