全長10㎝
国:準絶滅危惧 (NT)
千:B 重要保護生物
日本のタナゴの中で一番広い分布域を持つ魚で
す。 一対(2本)のひげがあります。 繁殖期は春
から夏でオスの婚姻色は色鮮やかです。手賀沼
ではほとんど見ることが出来ませんが、 流域で
はまだ見ることができます。 繁殖期は3~8月。
♂ 写真提供:半沢 裕子氏
♂ 拡大図 写真提供:半沢 裕子氏
♀
ヤリタナゴ未成魚
日本にいるコイ科のタナゴの仲間は18種類。
定着した外来種(亜種)を含め、3属12種9亜種。
タナゴの仲間は大きく分けて3つに分類されてい
ます。
アブラボテ属には、ヤリタナゴ、アブラボテ。
ミヤコタナゴについて
全長6cm
国:絶滅危惧IA類(CR)
千:A 最重要保護生物
手賀沼流域でも昭和 (初期~中期) まで生息した
と言い伝えられていますが、確かな資料が見つ
かっていないのが残念です。
1974年に国の天然記念物に指定されまし
た。ミヤコタナゴは、関東地方の固有種で、
現在生息地が残されているのは千葉県と栃木
県だけです。
平成6年(1994年)には種の保存法により
国内希少野生動植物種に指定されています。
一対の口ひげがあり、産卵期に現れるオスの美
しい婚姻色で知られています。
谷津の最上流域が生息域とされ湧水性を好みま
す。産卵母体は主にマツカサガイなどの二枚貝
になります。
西日本に分布するアブラボテは、本種と形態、
生態とも似ていると言われています。
ミヤコタナゴは分類上、アブラボテ属に近い扱
いです。