四つ池の野鳥 2016

2016年 四つ池  観察16回  回数別鳥の種類

LINK 我孫子野鳥を守る会図鑑

15/16-ヒヨドリ
14/16-ハシブトガラス
13/16-カルガモカワセミ
13/16-シジュウカラムクドリ
12/16-キジバト
11/16-ウグイス
10/16-ハクセキレイ
9/16-コガモコゲラ
9/16-モズメジロツグミ
8/16-キジツバメホオジロ
7/16-スズメ
5/16-シロハラ
6/16-カワウオオバン
6/16-コチドリカワラヒワ
5/16-エナガ
4/16-アオサギトビ
4/16-ハシボソガラスシメ
3/16-コジュケイゴイサギ
3/16-セグロセキレイアオジ
2/16-マガモオオタカジョウビタキ
1/16-ウズラ
1/16-ヨシガモオカヨシガモハシビロガモ
1/16-ダイサギコサギホトトギス
1/16-ノスリチュウヒチョウゲンボウ
1/16-カケスヒバリ
1/16-アカハラタヒバリオオジュリン
0/16-カイツブリヨシゴイアマサギバン
0/16-フクロウアオバズク
0/16-アカゲラカワラヒワ

2015 四つ池野鳥観察記録

2014 四つ池野鳥観察記録

2013 四つ池野鳥観察記録

2012 四つ池野鳥観察記録

2011 四つ池野鳥観察記録

2010 四つ池野鳥観察記録

2009 手賀沼鳥観察記録

 タイワンシジミ

殻長2~3cm  千:総合対策外来種

マシジミは昭和20年代後半までは手賀沼に多
産し、沼周辺の人々が食用にするため、沼の中
や舟の上からこれを採る光景が、よく見られま
した。
近年は 外国産のタイワンシジミに置き換わっ
たといわれています。





 スナヤツメ (ヤツメウナギ科)

全長20cm

国:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
千:A 最重要保護生物

水の澄んだ流れの緩やかな浅い清流に生息しま
す。手賀沼流域でも、まだ見ることが出来ます。
外見上はウナギに似ていますが、口が丸い吸盤
状で顎はありません。
原始的な形態を持ち、生きた化石とも言われて
いて、貴重な存在です。泥の中に潜って有機物
やけい藻類を食べて成長します。


写真提供:萩原 富治氏


拡大図

 ボラ (ボラ科)

全長20~40cm

全世界の熱帯 ・温帯の海に広く分布し、日本で
は北海道以南で広く見られます。 河口や内湾の
汽水域に多く生息します。
群れを作り遊泳力に優れ、水面上にジャンプす
る姿を手賀沼でもよく見かけます。
水質汚染に強く、 汚染された所でも生きられる
ことから、 臭くてまずいと一般的には思われて
いる魚の一つですが、 水質の良い場所で取れた
ボラは、食用として親しまれています。
卵巣で作るのが、墨の製法に似ている 「日本
三大珍味」 の一つ唐墨 ( カラスミ ) です。


写真提供:百瀬 喬氏


写真提供:百瀬 喬氏

 カワヒバリガイ (イシガイ科)

殻長3㎝ 

国:特定外来生物

イシガイ科

中国原産で、 移入されるシジミ類に混じって分
布を広げました。 水路をふさぐほど増殖し除去
も困難で、 また大量斃死して水質悪化を招くな
どの被害が報告されています。


流木に付いたカワヒバリガイ


写真提供:百瀬 喬氏

特定外来生物
外来生物法により生態系、人の生命、農林水産物への被害が及ぼすものに指定された種。
指定されると飼育、栽培、保管、運搬、輸入、野外へ放つなどが禁止されます。
違反すると
個人の場合、
最高で3年以下の懲役、300万円以下、
法人の場合、
1億円の罰金が科せられる場合があります。

 イシガイ (イシガイ科)

殻長9cm

千:D 一般保護生物

湖沼および緩やかな流れのある河川の下流域や
用水路などの砂泥底に見られます。殻は細長く、
長卵形で弱い膨らみがある殻を持っていて、厚
く、色は茶褐色から黒色です。
グロキディウム幼生は、ヨシノボリ等に寄生し
ます。1繁殖期に1回産卵し、約8年
(殻長約50mm)で性成熟し、数十年生きると
言われています。

2012年、四つ池の最上流の池を池干ししたとき、生息を確認したイシガイ。

 カラスガイ (イシガイ科)

殻長20㎝前後

国: 準絶滅危惧 (NT)
千:A 最重要保護生物

「 たまっけ 」 などとも呼ばれています。
昭和30年代後半までたくさん生息しており、 みそ
汁の具などにして食べられたようです。
現在、手賀沼内で同じイシガイ科のドブガイ類(ヌ
マガイなど)は増えていません。カラスガイは現在、
沼で確認はできません。


写真のカラスガイ生体は東北地方のもの


カラスガイの貝殻 蝶番の部分
写真提供:百瀬 喬氏

カラスガイに関する資料について
伊豆沼・内沼研究報告
渡良瀬遊水地の水路で生息が確認されたカラスガイ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/izu/12/0/12_27/_article/-char/ja

 ドブガイ (イシガイ科)

長10~20cm

川や沼の底の泥中に生息します。 手賀沼では水質
が悪化した一時期は、 姿を消しましたが、北千葉
導水事業開始後の今日、再び見れます。
ただ生息数はそれほど多くはありません。殻長は
形態的変異が大きく、20cmを超えるものも手賀
沼で見ることが出来ます。幼生 ( グロキディウム
) は、ヨシノボリ等に寄生して育ちます。
コイ科のタナゴ類はこの二枚貝に産卵し繁殖する
ため、3者の関係は「環境保全のシンボル」とさ
れています。


写真提供:百瀬 喬氏


ドブガイの貝殻 蝶番の部分
写真提供:百瀬 喬氏

 カミツキガメ (カミツキガメ科)

背甲長50cm    国外移入種

国:特定外来生物  緊急対策外来種

カミツキガメ科

北米原産の最大背甲長50cm近くまで成長する大
型淡水亀です。寿命は50年程度と推測され、飼
育下では80年生きた記録もあります。1960年代
に輸入が盛んとなり、ペットとして流通しまし
た。
1978年には印旛沼水系で初めて捕獲され、その
後徐々に目撃が増加したことから、2007年より
千葉県による防除が実施されています。雑食性
です。陸に上げると他のカメより素早く、攻撃
的になるので注意が必要です。
首が長く伸びることが特徴的で背甲の半分くら
いまで噛みつけます。
これまでも手賀沼で散発的に目撃されてい
ましたが、近年子ガメの捕獲があったことから
定着が疑われています。
暖かい季節には陸上を歩いていることを目撃す
ることがあります。
その際は危険ですので、手を出さずに、警察や
市役所までご連絡ください。


資料提供 千葉県生物多様性センター

生態系被害防止外来種リストについて

 ウシガエル (アカガエル科)

体長10~18cm    国外移入種

国:特定外来生物   重点対策外来種
世界の侵略的外来種100

アカガエル科

鳴き声が牛に似ているのが名前の由来です 。
元々食用として大正時代にアメリカ から持ち
込まれものが 日本中に繁殖しました。
オタマジャクシは越年し、全長が10cmを超
えることもあります。
成体は大型かつ貪欲で、 環境の変化に強く、
在来種に対する食害が各地で報告されていま
す。


写真提供:百瀬 喬氏


幼体

特定外来生物
外来生物法により生態系、人の生命、農林水産物への被害が及ぼすものに指定された種。
指定されると飼育、栽培、保管、運搬、輸入、野外へ放つなどが禁止されます。
違反すると
個人の場合、
最高で3年以下の懲役、300万円以下、
法人の場合、
1億円の罰金が科せられる場合があります。

生態系被害防止外来種リストについて

 ニホンアカガエル (アカガエル科)

体長3~7.5cm  

千:A 最重要保護生物

アカガエル科

日本固有種で普段は谷津田の草むらや森林の土
の上で単独で生活します。 産卵はトウキョウ
ダルマガエルよりも早く1月から3月にかけて
行われます。
近年多くの水田が圃場整備により乾田化し、ニ
ホンアカガエルの繁殖場所である湿田が減少し
ているため、生息数も減少しています。


抱卵した♀


交尾をしてるペア 上♂ 下♀

 トウキョウダルマガエル (アカガエル科)

体長3.5~7.5cm 

国:準絶滅危惧(NT)
千:B 重要保護生物

アカガエル科

分布域は、関東地方、信濃川流域、仙台平野で、
トノサマガエル ( 関西、四国、九州 ) とは、
似ていますが別種になります。 田んぼや低地に
ある流れの緩やかな河川や池沼、湿原を生活の
場としています。
水田の圃場整備による環境の変化や、 外来種
のウシガエルによる食害により生息数が減少し
ている可能性があります。


写真提供:百瀬 喬氏

 クサガメ (イシガメ科)

甲長20~30cm    国外移入種

イシガメ科

くさい臭いを出すので 「くさがめ」です。 甲羅
に三本のキール ( 出っ張り ) があります。江戸
時代、 大陸から移入されたことが最近分かってき
ました。
在来種のイシガメと交雑 ( ウンキュウと呼ばれて
いる ) するので、 その危険性が指摘されていま
す。


幼体 写真提供:百瀬 喬氏


黒色化したクサガメの♂


黒色化したクサガメの♂ 横から見たところ

 ミシシッピアカミミガメ (ヌマガメ科)

甲長20~30cm   国外移入種

国: 緊急対策外来種

ヌマガメ科

幼体はきれいな緑色をしていて 「 ミドリガメ」
とも呼ばれています。 目の後ろに赤い模様があることが、
アカミミガメの名前の由来です。現在の手賀沼で確認さ
れる亀と言えば、ほとんどが本種です。

生態系被害防止外来種リストについて


写真提供:長妻 輝夫氏

 モクズガニ (モクズガニ科)

甲幅4~5cm

千:D 一般保護生物

ハサミの毛が藻屑のように見え、モクズガニや
モクゾウガニとも呼ばれています。産卵は海に
下り行われるため、ウナギなどと同様に川 (
湖沼 ) と海との移動が難しくなると、繁殖に
悪影響を与えます。
手賀沼では昭和30年代後半までは生息数が多い
状態でしたが、現在は少なくなっています。

我孫子市手賀沼課
「手賀沼に暮らす生き物」より抜粋


写真提供:長妻 輝夫氏


写真提供:長妻 輝夫氏


写真提供:長妻 輝夫氏

 ヌカエビ (ヌマエビ科)

体長2~3cm

千:C 要保護生物

他のエビ類に比較して体が小さく、昭和20年代
まで水草類に付着するような形でたくさん手賀
沼に生息していて、その後、水の汚れ、ガシャ
モクなどの水草の消滅などの変化と共に、ヌカ
エビは手賀沼から姿を消してしまいました。

我孫子市手賀沼課
「手賀沼に暮らす生き物」より抜粋


我孫子市手賀沼課
「手賀沼に暮らす生き物」より抜粋

 アメリカザリガニ (アメリカザリガニ科)

体長8~11cm    国外移入種

国:緊急対策外来種

アメリカザリガニ科

近年、手賀沼では少ないようですが、 水田周辺
の水路や河川には数多く生息していて、 稲作や
水草への悪影響が大変心配され、水域の生息環
境破壊が指摘されています。
メスが子を守るために繁殖力が大変強く繁殖期
は通年です。水生生物ですが、 エラが濡れて
いれば、 陸上を数キロ移動できます。 オス、
メスの見分けるポイントは、 オスはメスより
ハサミが大きく、 腹部の付けに逆さ向きの突
起があります。

生態系被害防止外来種リストについて


左から ♂ ♀ 幼体


♂ ♂ 写真提供:百瀬 喬氏


仔をおなかに抱えた♀


上 ♂  下 ♀


こちらを威嚇する ♂


特大サイズのザリガニ♀
オスに比べると鋏が小さい、頭が大きい。

アメリカザリガニの食レポ
ヨーロッパでは、淡水ザリガニは、高級
食材として扱われている。
アメリカザリガニも美味。
海洋で取れるロブスターと尾の肉質は似
るので、調理法は揚げる、蒸す、焼く、
どれも可能。
1匹あたりの食べられる量は少ない。
寄生虫の心配があるので、よく火を通し
て食する方がいい。
アメリカの原産地のミシシッピ川下流域
(ルイジアナ州)では塩茹でがポピュラー
な食べ方.約15分よく茹でて食べる。

個人の感想です。

 シナヌマエビ (ヌマエビ科)

体長2~3cm  国外移入種

ヌマエビ科

釣り人のエサとして手賀沼に入ってきたエビで、
平成23年頃から手賀沼周辺水路で見かけるよ
うになり、 現在水路では多く見られるように
なりました。


写真提供:萩原 富司氏


写真提供:萩原 富司氏

 テナガエビ (テナガエビ科)

体長8~9cm

千:D 一般保護生物

梅雨の時期になると産卵のため岸辺に移動して
きますが、通常は水深の深い場所に暮らします。
スジエビとの見分けのポイントはこの長いはさ
みの他に、 体色は成体では 透明色のある暗
褐色で、 額角上縁には10~14本のとげが
あり、 胸部にm字模様があります。


手賀沼で採取した個体
写真提供:百瀬 喬氏


拡大図 額角上縁に12本のとげ
写真提供:百瀬 喬氏


手賀沼で採取した個体 とげの本数に違いがある個体
写真提供:半沢 裕子氏


拡大図 額角上縁に9本のとげ
写真提供:半沢 裕子氏

テナガエビの食レポ
素揚げ、天ぷらが美味しい。
スジエビより大型になるので、食べ応えがあ
る。

個人の感想です。