2022 手賀沼水生生物研究会紹介を更新しました。

手賀沼水生生物研究会紹介
2022年現在手水研の活動は主に4つ。

「手賀沼親子自然観察会」、
「手賀沼の調査活動」、
「勉強会」、
「希少種保全活動・四つ池保全活動」です。

4番目の「希少種保全活動・四つ池保全活動」に
ついてお話しします。
きっかけとなったのは、2003年に日本トンボ学
会と我孫子野鳥を守る会がNEC我孫子事業場内
にある四つ池で行った調査でした。
この時絶滅危惧種である希少トンボのオオモノ
サシトンボが見つかっていましたが、保全のた
めには環境がどうなっているか調べる必要があ
り、2007年、調査に参加されていた我孫子野鳥
を守る会の元会長で、当会発足のきっかけとな
ったバス駆除活動にも参加されていた元会長
さんに依頼され、四つ池環境調査に参加しまし
た。
このとき、オオモノサシトンボとともに外来魚
が多数生息していることが分かり、リスク管理
の観点から、当会がこれらの駆除活動を開始し
たのが始まりです。
振り返ればもう15年前になります。


オオモノサシトンボのペア

四つ池保全活動では、結果が目に見える保全活
動ができることから、研究者の方々といろいろ
な方法でアプローチを試みることになります。
アプローチの方法をいくつかご紹介すると、
まず駆除釣りです。
次にトラップを仕掛け定期的にチェックをす
る。
人工産卵床や産卵防止ネットという方法や小型
定置網も試みました。またトンボの住みやすい
環境づくりにも腐心しました。

2012年には、四つ池最上流のD池で2週間連続
の池干しをおこないました。
その際、のちにゼニタナゴ野生復帰事業を展開
するきっかけになる二枚貝500体の生息を偶然
にも確認しました。


2012年12月2日 完全に水を抜いた四つ池D池

しかし翌年、台風26号によって四つ池が冠水
し、池干し後の池に再び外来魚が入り込んで
しまう事態が発生。活動は振り出しにもどり
ます。

転機が訪れたのは、2015年、7年前です。
当会会員でもある土浦自然を守る会の方から
50匹の利根川水系由来のゼニタナゴをもらい
受けたことです。
この個体群は、元観音崎自然博物館(神奈川県)
館長の故・石鍋壽寛氏が関東のゼニタナゴの絶
滅を危惧して1989年に霞ヶ浦美浦の湖岸で捕獲
し、琵琶湖博物館で継代飼育されていたもので
す。

2011年の千葉レッドデータブックには、ゼニタ
ナゴについて以下のように記載されています。

「【県内の状況】タナゴ同様、利根川水系を中
心に分布していたと推定されるが、近年急激に
減少してきた。減少原因はタナゴとほぼ同様で
ある。
今回の見直しでの調査でも利根川低地での生息
が確認できず、絶滅あるいはそれに近い状況に
なったと考えられ、2006年改訂版に続き、消息
不明・絶滅 (X) に変更した。」
そして千葉県の2019年の改訂版でも、ゼニタナ
ゴはX 消息不明・絶滅生物になっています。


ゼニタナゴ♂

故・石鍋氏が保護したゼニタナゴは、霞ヶ浦市
民協会、土浦の自然を守る会を経て当会へ譲渡
されました。これらのゼニタナゴは遺伝的に関
東集団として確認済みです。
2015年、その貴重な子孫たちの飼育を我孫子事
業場内にある人工池で開始し、翌年春 ゼニタ
ナゴ稚魚が見つかり繁殖が確認できました。

しかし地域絶滅した生き物を、野生復帰させる
には、実は大変なハードルがいくつもありまし
た。

そのいくつかをご紹介すると

① まずゼニタナゴの飼育です。人工池には、千
葉県中央博物館からリスク分散のため移譲され
た手賀沼絶滅種ガシャモクや四つ池に生えてい
たエビモを入れ、植物食のゼニタナゴの餌とし
ました。これらの水草は刈り取る必要があるく
らい繁茂し、ゼニタナゴの餌の心配はなくなり
ました。しかしタナゴの産卵母貝となる二枚貝
が、エサであるプランクトンの珪藻類の不足の
ため、春になる前に餓死してしまうことが判
明。人工池でのゼニタナゴ繁殖は停滞が続きま
した。

この難題の解決には数年かかりましたが、その
方法はちょっとした企業秘密です。知りたい方
は、ぜひ当会に加入して活動にご協力ください

② 2019年1月に満を持してふたたび上流2つの
池で池干しを実施。しかし肉食魚がいなくなっ
たことにより、池の環境自体を壊す アメリカ
ザリガニが激増。人力によるトラップでの捕獲
では、増加を食い止めることはできませんでし
た。
しかし各地で保全団体がザリガニ問題に頭を抱
える中、解決のための一つの試みである利根川
の天然ウナギの導入では、手賀沼漁協組合員の
方のウナギ捕獲のご協力を得て、うまくいき
つつあります。


2021.7.25 利根川でのウナギ漁に参加

③ 2020年は新型コロナによる活動自粛のため、
2019年秋の大雨による四つ池冠水の状況が把
握できない状態でした。2021年からNEC側の計
らいもあり、活動ができるようになりましたが
、池干しした最上流の池で外来生物が大繁殖
していることが判明。
また振出しに逆戻りです。

これらの困難な状況を解決するいくつもの試
みの中で一番効果的だったのは、実は駆除釣
りでした。釣り名人の揃った東京勤労者つり
団体連合会(東京労釣連)や法政大学のボラン
ティアの皆さんのご協力、そして当会会員の
たゆみない尽力により、外来魚の駆除が進み、
今年2022年10月2日には星野順一郎我孫子市長
と我孫子市民をお招きして、人工池のゼニタナゴ
をD池に放流する「利根川水系ゼニタナゴの
野生復帰」のイベントを開催することができ
ました。


2022.10.2 星野順一郎我孫子市長をお招きして
の利根川水系ゼニタナゴの野生復帰イベント
四つ池D池

外来魚は一度入れられたら、もう手の施しよう
がなく、共存して利用するしかないと某有名釣
りキャスターが発信されていますが、
私は別意見です。
環境保全に関心のある釣り人の自発的協力さえ
あれば、外来魚の影響を最小限に抑えることは
可能です。
四つ池におけるゼニタナゴ野生復帰活動は、そ
の実証の一つになったと思います。

NECとの協働によるこの活動は多くの皆様のご
協力により

2022年度自然
保護大賞の選考委員特別賞
https://www.nacsj.or.jp/award/result.php
を受賞し、

また、2022年度の千葉県文化の日功労賞の
環境功労章を日本電気株式会社(NEC)ととも
に受章 しました。


2022.11.3 千葉県功労者表彰で環境功労を受賞

NEC公式SNS
https://twitter.com/NEC_jp_pr/status/1589422492992819203

https://www.facebook.com/necjapan/photos/a.524447527577990/5954205754602113/

また希少種の保全されている四つ池は、次期
生物多様性国家戦略のカギとなる自然共生サ
イトの候補地(30 by 30)
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/
にも選定されました。

 2022年秋 手賀沼親子自然観察会開催!

●日時/2022年10月23日(日) 10:00~12:00

●場所/大津川河口ヒドリ橋近くの用水路

用水路で魚とり! ~手賀沼親子自然観察会】2022年度第2回(柏企画)

参加者:8組
大人:12名
子供:13名
合計:25名

講師:1名 スタッフ:14名   合計:15名

確認できた生き物 19種類
魚類
在来種:モツゴ、ギンブナ、ミナミメダカ、トウヨシノボリ、
ドジョウ、
国内外来種:タモロコ、ツチフキ、
国外外来種:カダヤシ、ブルーギル、コウライギギ、
タイリクバラタナゴ、、
甲殻類
在来種:スジエビ、テナガエビ
国外外来種:シナヌマエビ、アメリカザリガニ
両生類
国内外来種:ヌマガエル
その他
在来種:タニシ、ヒメタニシ、アカネ属のトンボのヤゴ

気づいた点は
①6月の観察会では観察される生き物の種数も個体数も
これまでにないほど激減していたが、今回は例年以上、
ここ数年で最も多い種数、個体数となった。

②しかし、コウライギギ(5cm大)が10個体以上確認され、
この水路がコウライギギの繁殖地になっていると推測
された。ブルーギル(5cm以下)も2尾捕獲された。

➂メダカとカダヤシの両方が確認されたが、この水路
では不思議にメダカが優勢しているように見える。

④動物ではないのでリストに入れていないが、ナガエ
ツルノゲイトウがかなり大きな群落で繁茂していた。
この場場所で15年以上、観察会をやっているが初確認。
田んぼの用水を介したナガエやオオバナの拡散が危惧
される。

写真提供:為貝さん、半沢さん、鈴木盛


10時観察会スタート 徐々に雲が切れて秋晴れの観察会になりました。


モンドリの説明


用水路にモンドリを仕掛ける。


たも網によるガサガサがスタート。

取れた生き物をその場でチェック

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に仕掛けたモンドリを上げる。

 

取れた生き物を種類別に仕分け


取れた生き物はさっそく種類別に

 

 

 

 

 


国外外来種で特定外来生物のコウライギギ


在来種のトウヨシノボリもいくつか取れました。


タイリクバラタナゴ


特定外来生物のブルーギルが放置されていたモンドリに。


講師による生き物の説明。これ捕れた人に子供たちから勢いよく手が上がる。

 NEC公式SNSでゼニタナゴイベントを掲載

NEC公式SNSで202210/2の「利根川水系ゼニタナゴの野生復帰」イベントが掲載されました。

<国内SNS
Twitter
 https://twitter.com/NEC_jp_pr/status/1580394142206947333
Facebook https://www.facebook.com/494788643877212/posts/582482753658157

<海外SNS
Facebook
 https://www.facebook.com/nec.global/videos/413782624268629/
Linkedin 
 https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:6986180398250684416

 

また2022/10/14付 日刊工業新聞にも掲載頂きました!

(登録すると、記事全文が読めます)

NECの我孫子事業場、絶滅危惧種のゼニタナゴ放流 企業緑地で生物多様性保全 | 日刊工業新聞 電子版 (nikkan.co.jp)

 利根川水系ゼニタナゴの野生復帰


我孫子市民と星野我孫子市長も参加されました。

NEC我孫子事業場内の湧水池(四つ池)では、
利根川水系で野性絶滅したゼニタナゴの子孫
を2015年、場内人工池に放流。NECと協働で
繁殖してきました。
このタナゴは神奈川県立観音崎自然博物館の
館長だった故・石鍋壽寛氏が利根川水系
(茨城県美浦村)で採捕し、絶滅を危惧して
琵琶湖博物館に送り、同館で系統保存され
てきたものの子孫です。
これを土浦の自然を守る会の萩原富司氏が
同博物館より譲渡され、会員とともに系統
保存してきたものを譲り受けました。

人工池では順調に個体数が増え、昨年
四つ池のひとつD池(天然湧水池)へ初の野生
復帰(再導入)を試みたところ、繁殖は確認
できませんでしたが、今年放流個体の生存
は確認しています。

しかし、昨年はコロナでイベントを開催
できなかったため、2年目の今年、
利根川水系ゼニタナゴの野生復帰イベント
を開催したものです。


人工池でのゼニタナゴ捕獲作業


鮮やかな婚姻色が出ているゼニタナゴ♂


人工池にゼニタナゴの産卵母貝として
二枚貝を入れる。


冒頭手水研代表鈴木盛智からの挨拶と
これまでのいきさつの説明


ザリガニ対策のためのウナギの捕獲にご協力
をしていただいた手賀沼漁協の香取武さん、
石井淳子さんも来賓で参加。


「タナゴ類ってどんな魚?」の説明、
講師であるタナゴ研究家の熊谷正裕さん


お話しのあと、参加者は歩いて放流場所の
D池に移動し、記念撮影


NECは我孫子事業場を次期生物多様性条約
国家戦略の要である自然共生サイト(仮称)
候補地として参加し、
令和4年度認定実証事業(試行前期)で
「認定相当」に選定されました。
(2022年9月8日)
これについてNECサステナビリティ推進部
の石本さや香さんから説明が行われました。

「自然共生サイト(仮称)」は、2021年6月の
G7 サミットで合意された「G72030年自然
協約(G7 2030 Nature Compact)」に基づく
日本における30y30の取り組みの一環です。

環境省HP 30by30とは
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/


ゼニタナゴ野生復帰のための放流を行う
四つ池D池


放流するゼニタナゴをバケツに分ける


星野順一郎我孫子市長による
ゼニタナゴ放流


一般参加の我孫子市民と子どもたちも放流に参加


法政大学VSPのメンバーの放流

【当日配布した資料 】

環境省資料
絶滅のおそれのある野生動植物種の野生復帰に関する基本的な考え方
https://www.env.go.jp/content/900519785.pdf

 2022年秋の手賀沼親子自然観察会のお知らせ

 



●申し込み:10月8日までにQRコードまたはURL https://forms.gle/3YPG5bXwyew9ySoj8 より
●募集/25名(親子で参加できる方)
●問い合せ:手賀沼水生生物研究会(半沢)090-7243-6720
●企画・運営 手賀沼水生生物研究会 https://suiken-teganuma.org/
●持物 マスク着用・水分補給用マイボトル持参をお願いします(熱中症に気を付けましょう)。
帽子、タオル、雨具、着替えなど。自分の網やバケツの持参も可能。
●注意 ①開催場所は危険が少ない所ですが、幼児は親御さ

 8/23付読売新聞に四つ池保全活動が掲載

8/23付読売新聞にNEC我孫子事業場四つ池にお
ける希少種・普通種保全活動が掲載されました!

8月23日付 読売新聞朝刊全国版3面に、当会が
NEC我孫子事業場内四つ池において同社と協働
で行っている希少種・普通種保全活動が掲載さ
れました。
記事のテーマは、生物多様性を保全するための
国際目標、「30by30」。
今年12月にカナダで開催される国連生物多様性
条約第15回締結国会議(COP15)で採択が目指さ
れているもので、陸域と海域の面積のそれぞれ
30%を保全することを目指します。

この目標を実現するためには国立公園などだけ
では不十分なため、環境省では民有地を含む全
国100ヵ所以上を、2023年に「自然共生サイト
(仮称)」として認定し、保全する方針を打ち出
しています。
その候補地として、手賀沼水生生物研究会が
2008年から保全を担ってきたNEC我孫子事業場
内の四つ池の活動が紹介されました。

環境書HP
「自然共生サイト」(仮称)について
https://www.env.go.jp/press/111067.html

生物多様性のための30by30アライアンスについて
https://www.env.go.jp/content/000040475.pdf

検討事例協力サイト一覧
https://www.env.go.jp/content/000040472.pdf

「生態系 民有地で保全」「里山や企業緑地
国が認定へ」
読売新聞2022年8月23日
※記事は、Webサイトで会員登録すると閲覧で
きます。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220822-OYT1T50165/

 野生復帰の定義について

野生復帰の定義>
(基本方針「語句の定義」より抜粋)
生息域外におかれた個体を自然の生息地
(過去の生息地を含む)に戻し、定着さ
せること。

生息域外保全及び生息域内保全の定義
(基本方針「語句の定義」より抜粋)

○生息域内保全
生態系及び自然の生息地を保全し、存続可能
な種の個体群を自然の生息環境において維持し
、回復すること。

○生息域外保全
生物や遺伝資源を自然の生息地の外において
保全すること。
本基本方針では、我が国の絶滅のおそれのある
野生動植物種を、その自然の生息地外において、
人間の管理下で保存することをいう。

環境省HPより抜粋
「絶滅のおそれのある野生動植物種の野生復帰
に関する基本的な考え方」
https://www.env.go.jp/content/900519785.pdf

 ブラックバス問題

ブラックバス問題

YAHOOニュース2022年8/7(日) 10:00配信
今も指摘される“密放流”、10年に一度の漁業権切り替え
──「ぜんぜん終わってない」ブラックバス問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fe43862b7fbba7cc22587186e57c69c7ab05ba4?page=1

全国ブラックバス防除市民ネットワークHP
http://www.no-bass.net

「特定外来生物オオクチバス・コクチバスの規制・対策についての要望書」が掲載されました。

 ゼニタナゴの野生復帰事業 その2

手賀沼水生生物研究会とNECが取り組む
ゼニタナゴ野生復帰事業について その2 

手賀沼水生生物研究会とNECで飼育しているゼニタナゴ
の個体群は、元観音崎自然博物館の石鍋壽寛氏が霞ヶ浦
の湖岸で捕獲し、琵琶湖博物館で継代飼育されていた
ものです。
霞ヶ浦市民協会、土浦の自然を守る会を経て当会へ譲渡
されたものです。飼育個体は遺伝的に関東集団として
確認済みです。
希少在来魚類に関する放流については、以下のこれら文献
を参考に取り組んでいます。

環境省HP
自然環境・生物多様性
「希少な野生動植物種の保全」
https://www.env.go.jp/nature/kisho/index.html

・なぜ、まもらなければいけないの?

・種の保存法の概要

・絶滅のおそれのある野生生物種の保全戦略


・希少野生動植物種保存基本方針


・希少野生動植物種専門家科学委員会

「絶滅のおそれのある野生動植物種の野生復帰に関する基本的な考え方」
https://www.env.go.jp/content/900519785.pdf

日本魚類学会HP
「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン」
https://www.fish-isj.jp/info/050406.html

環境省の在来魚の放流に関する見解
中国四国地方環境事務所HP
「あなたが飼っている魚を放流しないでください」
http://chushikoku.env.go.jp/wildlife/m_3_1/web_5.html

放流により生態系に悪影響を与えていると考えられている事例

水生生物保全協会HP
ゼニタナゴの密放流を実証した論文を発表
http://www.fish-water.jpn.org/release220630.html
論文へのアクセス
http://doi.org/10.3390/fishes7040150

環境省HP
不適切な保全活動による遺伝的多様性の攪乱  メダカ
https://www.env.go.jp/nature/yasei/ex-situ/instance10.html

ハリヨ(近縁種との遺伝子交雑問題に対応した慎重な野生復帰の取り組み)
https://www.env.go.jp/nature/yasei/ex-situ/instance01.html

交雑がもたらす遺伝子汚染の実態
https://www.bio.mie-u.ac.jp/~kawa-k/2015iden.pdf

分子系統地理が示す愛媛県松山平野におけるアブラボテの人為移入起源
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030873969
全文はこちらから
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030873969.pdf

青森県で確認されたアカヒレタビラAcheilognathus tabira erythropterusとシロヒレタビラA. t. tabira
https://www.jstage.jst.go.jp/article/izu/7/0/7_17/_article/-char/ja/
全文はこちらから
https://www.jstage.jst.go.jp/article/izu/7/0/7_17/_pdf

在来魚類の放流に先駆け、問題となったホタルの放流について

日本経済新聞 2013年8月15日 13:24
蛍で町おこしピンチ 北海道、ゲンジボタル規制対象に?
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1501D_V10C13A8CR0000/

丹波篠山市HP
生き物の安易な放流はやめてください
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/soshikikarasagasu/nomiyakokankyoka/biodiv/20154.html

Yahoo!ニュース 2016/12/12(月) 17:50配信
増殖する外来生物と在来生物の「交雑種」
放置し続けてもいい問題なのか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8dd0ff77a521c66ea3dca5bcba55822a32dae0b?page=1

岐阜県公式HP
自然環境保全課 国内外来種問題
https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/90510.pdf

全国大学生協連HP
「国内由来の外来種の問題」ホタルの養殖と放流についての諸問題
https://www.univcoop.or.jp/activity/wa-master/social/social32.html

東京にそだつホタルHP
地場以外のホタル養殖放流 ー地域の自然を破壊ー
http://www.tokyo-hotaru.com/jiten/report12.html
問題なのは養殖放流の幼虫が地場のものでなく、
他の地域(本州産などもある)の個体を購入し養殖放流
するケースだ。

 2022/6/26 手賀沼親子自然観察会を開催。

【2022年度第1回・我孫子企画】

6月26日(日)手賀沼親子自然観察会~用水路で魚とり! 

●日時/2022年6月22日(日) 10:00~12:00

●場所/大津川河口ヒドリ橋近くの用水路

※スタッフ合計 15名

●参加者/大人11名、子ども14名、計25名

●確認した生きもの
在来種:ヌマチチブ、ヨシノボリ、ミナミメダカ、モツゴ、ギンブナ、
スジエビ、
ニホンアマガエル
国内移入種:ゲンゴロウブナ、
国外移入種:シナヌマエビ(カワリヌマエビ)
特定外来種:アメリカザリガニ(幼体)2022年5月11日に指定。
全10種
今回は種類、数ともに少なかった。

写真提供:川瀬さん、為貝さん


晴天の手賀沼


大津川河口


観察会開始、


酷暑のため参加者はターフ内で講師のお話を聞く。モンドリの説明


参加したお子さんに一つづつモンドリを用意。


モンドリを水路に仕掛けに行く


モンドリは水路と平行に仕掛ける。


各自ナンバー付きモンドリを仕掛ける。


カメのタナゴの殻が見つかる。


ガサガサの開始

 

 

 

 

 

 

 


講師による取れた生き物の説明


取れた生き物は水槽別に展示


暑い中での観察会、お疲れさまでした。


参加者の皆さんに会員の方の作成のガシャモクのおしば栞をお土産として配りました。


このガシャモクは手賀沼で一度絶滅したものを埋土種子から復活させ
NEC我孫子事業場で継体飼育しているものです。

 地上波「Live News イット! 」

フジテレビ「Live News イット! 」に取材協力しました。

4月9日、13日に取材協力し、5月23日に地上波で放映された

「しらべてみたら」がネット配信で見れるようになりました。

YouTube

TVer
https://tver.jp/episodes/ep1v1m44a7

FOD
https://fod.fujitv.co.jp/title/3743/3743810082

GYAO
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/Live%20News%20イット!特集しらべてみたら%E3%80%80レンコンかじる外来生物が大繁殖!%E3%80%802022年5月23日放送分/6299ab8c-faf4-43eb-be4d-282e98b1eb56

 

 2022 手賀沼親子自然観察会

●申し込み:6月18日までに QRコード・URL https://forms.gle/QAfvdFMomLgt4eWJ8 より

●募集/25名(親子で参加できる方)●問い合せ:松本(TEL7187-1704)

●企画・運営 手賀沼水生生物研究会 https://suiken-teganuma.org/

●持物 マスク着用・水分補給用マイボトル持参をお願いします(熱中症に気を付けましょう)。
帽子、タオル、雨具、着替えなど。自分の網やバケツの持参も可能。

●注意 ①開催場所は危険が少ない所ですが、幼児は親御さんが見守って下さい。

②駐車スペース A ヒドリ橋近くの旧沼南町側、

満車の場合、
B北千葉導水路第二機場、または
C 道の駅しょうなんの駐車場に。 (いずれも徒歩約 10 分)

  Enjoy手賀沼に出店


魚のお絵描きが大人気でした!

日時/2022年5月8日(日) 9:00~15:00
場所/手賀沼親水広場
入場者数/未発表
お絵描きした人/約300人

前日仕掛けた小形定置網で捕れた生き物たちは
在来種のモツゴ、ヨシノボリ、ヌマチチブ、
スジエビ、テナガエビ
国内移入種のタモロコ、ツチフキ
国外移入種のブルーギル、
タイリクバラタナゴ、
ミシシッピアカミミガメ、
ミシシッピニオイガメ
ほかに展示したもの/会員が飼育中の
クサガメ幼体

手賀沼大橋たもとにある手賀沼親水広場では5月
第2日曜日に毎年恒例の「Enjoy手賀沼!」が開
催されますが、新型コロナ感染症のため、2020
年は中止、2021年はオンライン開催でした。
そして、今年ついに3年ぶりにリアル開催され、
雨天の間の奇跡的な晴れ曇りの中、たいへんな
人出でにぎわいました。

手水研もいつものようにお魚展示ブースを出展
前日仕掛けた定置網でとれた魚の展示を行いま
した。あわせて、魚のお絵描きコーナーを設け、
水槽から好きな魚を選んでもらい、それを観察
用ケースに入れて観察しながら、自由にお絵
描きや塗り絵をしてもらいました。
塗り絵は会員さんの発案で、会員さんのお嬢
さんがパソコンで塗り絵用の線画をモツゴ、
ツチフキ、タイリクバラタナゴ、スジエビ、
テナガエビなど8種、作成してくれました。
3つのテーブルで子どもたちがお絵描き、塗り
絵、観察を楽しみましたが、「実物を見なが
ら描ける」のがよかったようで、帰り際にわ
ざわざ「本当に素晴らしいイベントでした」
と褒めてくださるママさんもいました。

定置網でとれた生きものは全部で11種。特に変
わった生きものとしては、ミシシッピニオイ
ガメという外来種のカメが1匹入りました。
飼えなくなって逃がしたのか、逃げられたのか
不明ですが、生きものは最後まで飼ってあげて
ほしいですね。
このカメくんは最後まで飼うと誓約した男性に
連れ帰っていただきました。


開催日前日手賀沼に定置網2網を設置


開場前の準備作業


今回初めての試み、実物を見ながらの
「さかなの塗り絵」


描きたい「さかな」を選んでもらう




ミニ水槽に入れたさかなを見ながら塗り絵


会場全景


別角度からの会場全景


クサガメベビーも人気者でした。