クサガメ (イシガメ科)

甲長20~30cm    国外移入種

イシガメ科

くさい臭いを出すので 「くさがめ」です。 甲羅
に三本のキール ( 出っ張り ) があります。江戸
時代、 大陸から移入されたことが最近分かってき
ました。
在来種のイシガメと交雑 ( ウンキュウと呼ばれて
いる ) するので、 その危険性が指摘されていま
す。


幼体 写真提供:百瀬 喬氏


黒色化したクサガメの♂


黒色化したクサガメの♂ 横から見たところ

 カミツキガメ (カミツキガメ科)

背甲長50cm    国外移入種

国:特定外来生物  緊急対策外来種

カミツキガメ科

北米原産の最大背甲長50cm近くまで成長する大
型淡水亀です。寿命は50年程度と推測され、飼
育下では80年生きた記録もあります。1960年代
に輸入が盛んとなり、ペットとして流通しまし
た。
1978年には印旛沼水系で初めて捕獲され、その
後徐々に目撃が増加したことから、2007年より
千葉県による防除が実施されています。雑食性
です。陸に上げると他のカメより素早く、攻撃
的になるので注意が必要です。
首が長く伸びることが特徴的で背甲の半分くら
いまで噛みつけます。
これまでも手賀沼で散発的に目撃されてい
ましたが、近年子ガメの捕獲があったことから
定着が疑われています。
暖かい季節には陸上を歩いていることを目撃す
ることがあります。
その際は危険ですので、手を出さずに、警察や
市役所までご連絡ください。


資料提供 千葉県生物多様性センター

生態系被害防止外来種リストについて

 ドブガイ (イシガイ科)

長10~20cm

川や沼の底の泥中に生息します。 手賀沼では水質
が悪化した一時期は、 姿を消しましたが、北千葉
導水事業開始後の今日、再び見れます。
ただ生息数はそれほど多くはありません。殻長は
形態的変異が大きく、20cmを超えるものも手賀
沼で見ることが出来ます。幼生 ( グロキディウム
) は、ヨシノボリ等に寄生して育ちます。
コイ科のタナゴ類はこの二枚貝に産卵し繁殖する
ため、3者の関係は「環境保全のシンボル」とさ
れています。


写真提供:百瀬 喬氏


ドブガイの貝殻 蝶番の部分
写真提供:百瀬 喬氏

 タイワンシジミ

殻長2~3cm  千:総合対策外来種

マシジミは昭和20年代後半までは手賀沼に多
産し、沼周辺の人々が食用にするため、沼の中
や舟の上からこれを採る光景が、よく見られま
した。
近年は 外国産のタイワンシジミに置き換わっ
たといわれています。





 カワヒバリガイ (イシガイ科)

殻長3㎝ 

国:特定外来生物

イシガイ科

中国原産で、 移入されるシジミ類に混じって分
布を広げました。 水路をふさぐほど増殖し除去
も困難で、 また大量斃死して水質悪化を招くな
どの被害が報告されています。


流木に付いたカワヒバリガイ


写真提供:百瀬 喬氏

特定外来生物
外来生物法により生態系、人の生命、農林水産物への被害が及ぼすものに指定された種。
指定されると飼育、栽培、保管、運搬、輸入、野外へ放つなどが禁止されます。
違反すると
個人の場合、
最高で3年以下の懲役、300万円以下、
法人の場合、
1億円の罰金が科せられる場合があります。