利根川水系ゼニタナゴの野生復帰


我孫子市民と星野我孫子市長も参加されました。

NEC我孫子事業場内の湧水池(四つ池)では、
利根川水系で野性絶滅したゼニタナゴの子孫
を2015年、場内人工池に放流。NECと協働で
繁殖してきました。
このタナゴは神奈川県立観音崎自然博物館の
館長だった故・石鍋壽寛氏が利根川水系
(茨城県美浦村)で採捕し、絶滅を危惧して
琵琶湖博物館に送り、同館で系統保存され
てきたものの子孫です。
これを土浦の自然を守る会の萩原富司氏が
同博物館より譲渡され、会員とともに系統
保存してきたものを譲り受けました。

人工池では順調に個体数が増え、昨年
四つ池のひとつD池(天然湧水池)へ初の野生
復帰(再導入)を試みたところ、繁殖は確認
できませんでしたが、今年放流個体の生存
は確認しています。

しかし、昨年はコロナでイベントを開催
できなかったため、2年目の今年、
利根川水系ゼニタナゴの野生復帰イベント
を開催したものです。


人工池でのゼニタナゴ捕獲作業


鮮やかな婚姻色が出ているゼニタナゴ♂


人工池にゼニタナゴの産卵母貝として
二枚貝を入れる。


冒頭手水研代表鈴木盛智からの挨拶と
これまでのいきさつの説明


ザリガニ対策のためのウナギの捕獲にご協力
をしていただいた手賀沼漁協の香取武さん、
石井淳子さんも来賓で参加。


「タナゴ類ってどんな魚?」の説明、
講師であるタナゴ研究家の熊谷正裕さん


お話しのあと、参加者は歩いて放流場所の
D池に移動し、記念撮影


NECは我孫子事業場を次期生物多様性条約
国家戦略の要である自然共生サイト(仮称)
候補地として参加し、
令和4年度認定実証事業(試行前期)で
「認定相当」に選定されました。
(2022年9月8日)
これについてNECサステナビリティ推進部
の石本さや香さんから説明が行われました。

「自然共生サイト(仮称)」は、2021年6月の
G7 サミットで合意された「G72030年自然
協約(G7 2030 Nature Compact)」に基づく
日本における30y30の取り組みの一環です。

環境省HP 30by30とは
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/


ゼニタナゴ野生復帰のための放流を行う
四つ池D池


放流するゼニタナゴをバケツに分ける


星野順一郎我孫子市長による
ゼニタナゴ放流


一般参加の我孫子市民と子どもたちも放流に参加


法政大学VSPのメンバーの放流

【当日配布した資料 】

環境省資料
絶滅のおそれのある野生動植物種の野生復帰に関する基本的な考え方
https://www.env.go.jp/content/900519785.pdf

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