1. 四つ池の所在地
NEC 我孫子事業場
所在地 千葉県我孫子市日の出1131番地
敷地面積 約315,000㎡ (約10万坪)
*東京ドーム約7個分
延床面積 約127,000㎡ (約 4万坪)
開 設 1982年(昭和57年)10月
四つ池の面積 約12000㎡ (約3600坪)
2. 四つ池の生い立ち
利根川の氾濫原で現在も豊富に湧水が湧く。
拡大図
四つ池湧水池の変遷
四つ池湧水池は、千葉県北西部に位置し、
利根川と手賀沼に挟さまれた我孫子市にある。
利根川流域にある氾濫原で、古利根川の一部
が湧水池として残ったものと考えられている。
1955年と現在は、利根川の川筋が異なる。
NEC 我孫子事業場開設時
3. 四つ池でこれまで確認された生き物
絶滅危惧種ⅠB類 (EN)
オオモノサシトンボの保護活動
手賀沼水生生物研究会がNECとの協働により展開されている多様な保全活動は、数年間の継続
により、すでに外来種の低密度管理、局所的に残存しているだけだった水草の大幅な回復など
の成果を上げている。
企業が社会貢献として、自然保護や環境保全活動に参加する形は様々あるが、我孫子事業場の
ように「企業敷地内に保全価値が高い環境がある」事例は、全国でも希だろう。
このプログラムでは、現地での池の保全価値の説明、実際に希少生物を観察すること、外来種
による被害説明と実際の駆除などをセットで体験できる。
観念的になりがちなこうしたプログラムを社員の方々が実際に体験できる場としても非常に
貴重なものになるし、企業が絶滅危惧種を直接保全するという希有な事例である。
2009年活動開始当初は、イトトンボ類も極めて
少なかった。オオモノサシトンボは10数個体
確認されていた。
2013年ごろからイトトンボ類(アオモンイト
トンボ、アジアイトトンボ)が目に見えて増加
してきたが、オオモノサシトンボについては
一ケタ台の確認にとどまっていた。
2016年、イトトンボ類(アオモンイトトンボ、
アジアイトトンボ、ムスジイトトンボ、ホソ
ミオツネントンボ)は4月から数多く確認され、
オオモノサシトンボも5月下旬に20個体以上
の確認、6月末でも同数の確認に至っている。
オオモノサシトンボ 2016
オオモノサシトンボ 2016
オオモノサシトンボ 2016
アジアイトトンボ 2016
クロイトトンボ 四つ池で2017年初確認。
ムスジイトトンボ 2014年に四つ池で初確認後、増えてきている。
2017年 四つ池で撮影できた生き物たち
オオモノサシトンボ 2017年6月
オオモノサシトンボ ♀ 未成熟 2017年6月
ショウジョウトンボ ♀ 2017年6月
シオカラトンボの羽化 2017年6月
ホソミオツネントンボ ♂ 2017年6月
ムスジイトトンボ ♂ 2017年6月
咲きはじめたハゴロモモの花にとまったムスジイトトンボ 2017年6月
コフキトンボ ♀ (オビトンボ型) 2017年6月
アジアイトトンボ ♀ 未成熟 2017年6月
ホシベニカミキリ 2017年6月
ショウジョウトンボ ♂ 2017年10月
ショウジョウトンボ ♀ 2017年10月
ノシメトンボ 2017年10月
チョウトンボ 2017年10月
アキアカネ 2017年10月
ナツアカネ 2017年10月
アキアカネ 2017年10月
ノシメトンボ 2017年10月
ホシホウジャク 2017年10月
ホシホウジャク 2017年10月
クロスズメバチ 2017年10月
ヒメアカタテハ 2017年10月
ジョロウグモ 2017年10月
ウラギンシジミ 2017年10月
ツマグロオオヨコバイ 2017年10月
キタキチョウ 2017年10月
アカイカタケ 2017年10月 四つ池で初確認
アカイカタケ 2017年10月 四つ池で初確認