2023秋 手賀沼親子自然観察会

2023秋 手賀沼親子自然観察会

「手賀沼親子自然観察会~用水路で魚とり!  2023年度柏企画」を開催しました!

10月28日(土)、恒例の「手賀沼親子自然観察会~用水路で魚とり!  2023年度柏企画」を、
大津川河口ヒドリ橋近くの用水路で開催しました。当日は一時的に雷雨が心配されましたが、
ぱらっと降っただけで上がり、薄曇りの絶好の観察会となりました。

会場の用水路は昨年、初めて外来の水草ナガエツルノゲイトウ(特定外来生物)が
確認されましたが、今年は水路の一定の範囲がこの植物で埋め尽くされ、
その下流でのガサガサ(網での魚とり)となりました。が、これを片側に寄せて
できた隙間でもガサガサをしたところ、例年を超えるほどの生き物がとれました。
今年の特徴としてはギンブナが多く取れたこと、ヌマガエルがいきなり増えたこと
などです。特にヌマガエルについてはその急増とこれ1種しか捕獲されなかった
ことについて、講師からイベント後に注意喚起がありました。

参加者の皆さんはガサガサを楽しみ、講師のお話に熱心に耳を傾けていました。
そのお一人からは「なんてぜいたくな観察会」とおほめの言葉をいただきました。
今年もけが人なく、皆さんに喜んでいただき、当会としてもよい秋の一日でした。

日時:2023年10月28日(土) 10:00~12:00 天気:雲り時々晴れ
場所:大津川河口ヒドリ橋付近用水路
参加者:
応募者:74組211名 抽選の結果:12組36名 (子ども21名)
当日参加者 10組31名(子ども19名)
スタッフ:17名(うち講師:1名)

当日確認した生き物:
<在来種>
モツゴ 多い
ギンブナ 成魚・未成魚 多い
ミナミメダカ 多い
ドジョウ
ヌマチチブ
スジエビ 多い
テナガエビ
<国内移入種>
タモロコ
ツチフキ
ヌマガエル
<国外外来種>  ●特定外来生物 ▲重点対策外来種
コイ 未成魚 ※大陸由来系統の養殖系個体
シナヌマエビ
▲タイリクバラタナゴ 成魚・未成魚 多い
●カダヤシ
●コウライギギ
●ブルーギル 未成魚

写真提供:川上さん,川瀬さん、為貝さん


大津川河口 ヒドリ橋上流


大津川河口 ヒドリ橋下流 手賀沼


10時観察会開始


カゴ網(モンドリ)とガサガサ用のタモ網


モンドリを仕掛ける


モンドリ設置後にガサガサ開始


講師の鈴木氏による採取した生き物の説明


手賀沼を代表する在来種のモツゴ たくさん取れました。


手賀沼を代表する在来種のギンブナ(マブナ) 成魚、未成魚とも取れました。


在来種のドジョウ 胸ビレの違いで♂♀が判る。写真は♂


胸ビレが伸びて先がとがるのが♂の特徴です。


在来種のミナミメダカ 尻ビレの形に注目
カダヤシとの尻ビレの形の違いで判別できます。


メダカに似ているが特定外来生物のカダヤシ 尻ビレが丸くなっています。
この水路ではメダカが優占種です。


カダヤシ


在来種のヌマチチブ、近年ここの水路では減っています。
今回ハゼ科のヨシノボリは取れませんでした。


在来種のスジエビ 近年シナヌマエビが増えてこの水路の優占種でしたが、
今回はエビ全体の割合でスジエビが一番多い結果になりました。


重点対策外来種
タイリクバラタナゴ 成魚・未成魚 多いです。
昨年に比べてすごく増えています。人的な関与の可能性もあります。


特定外来生物のコウライギギ 少しづつ増えてきています。


国内移入種のヌマガエル。
もともと西日本のカエルだったのが、手賀沼周辺でも増えてきています。

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